プログラムについて > 運営委員長メッセージ

グローバル共生プログラムについて 2017.08.01

グローバル共生プログラムは、現代社会の多様な社会的諸集団の共生をどのように担保していくべきかというアクチュアルな問題を、人文社会科学の見地から検討する大学院プログラムです。地球規模で進むグローバル化の流れは、単に画一化、均質化だけをもたらしているのではなく、多元的な社会のさらなる多様化をむしろ刺激し、促進する状況にあり、摩擦を生じる可能性を多々はらんでいます。それを対立や衝突でなく、共生と相互理解へとつなげていく努力の場としたいと考え、本プログラムは2012年4月に立ち上げられました。

 グローバル共生プログラムでは、既存の人文社会科学の学問的枠組みを横断する複眼的な知の視点から、国内外の社会が抱えるさまざまな課題について、具体的・多面的に分析することを目標にしたカリキュラムを展開しています。また、どのような問題設定も、日本が位置する東アジアの文脈への理解なくしては、社会に根ざした解決策は導き出せないだろうという観点から、東アジアの歴史と社会に関する知識と理解を身につけることを重視しています。これまで4期12名が修士課程を修了してグローバル研究の学位を取得し、その多くは現在、実社会で活躍しています。また博士課程に進学して研究を続けている者もあります。

 なお本プログラムは諸般の事情により、2017年度入試をもって修士課程の募集を停止いたしました。また博士課程の募集は2019年度入試をもって停止します。みなさまにはご理解をいただきますようお願い申し上げます。

2017年8月

グローバル共生プログラム(GHP)運営委員長
橋川健竜