今年入学し活躍しているグローバル共生プログラム第2期生となる学生のみなさんに、研究活動、今後の目標などについて聞きました。(2013年7月現在)
母国ミャンマーでは現在、民主化とそれに伴った様々な開発が進んでいます。これから内部での多民族間、多宗教間、または、外部との、多国間の協力や関係が増加し、共生の必要性も以前より増すことになります。国際関係を中心に人文社会諸科学を学び、共生に関する思想、知識と実践を身につけ るため、本プログラムを選びました。
開発学を中心に勉強を進めています。特に、人材開発に関連した教育開発、ジェンダー開発の研究を行っています。フィールドであるミャンマーの社会制度や教育制度のあり方と変化についても勉強しています。また、共生の視野を広めるために東アジアの共生を中心に勉強し、開発と共生に関する知識獲得に励んでいます。
中期的な目標としては母国ミャンマーと現在、留学をしている日本との経済面、社会面での関係強化への貢献を目指しています。そして、長期目標としてはミャンマーが今後のグローバル化に対応でき、国際社会の中での真のグローバル共生を目指す課程の一国民、一専門家として働いていくことを目標としています。
本プログラムは専攻を横断したプログラムという特徴を持ち、幅広い学問から選択し、研究を進めていくことができます。また、グローバルな場で様々な経験を持つ学生が多く、互いの刺激し合える場にもなっています。勉学だけでなく、プログラムの学生間の交流も盛んに行われており、有意義で楽しい時間を互い共有できる場にもなっています。グローバル共生に関心を持ち、学習や研究を重ねて、今後、国内外における共生の現場で一緒に活躍していける仲間と本プログラムを通して、出会えることを楽しみにしています。
グローバル化に焦点が当たっていますが、真のグローバル化とは何か、グローバル人材とは何か、ということに常日頃疑問を抱いていました。大学での勉強が専攻に絞ったものだったので、逆に専攻にしばられず、横断的に学べる本プログラムの構成に惹かれたことと、プログラムの目指すものと自分の関心が合致していたため、志望しました。
研究テーマが国際理解教育の内容についてということもあり、自分の教養を広げるために言語教育学から社会学や歴史学に至るまで幅広く履修しています。必修科目にあまり捕らわれることなく、横断的な学習ができるのも、GHPならではだと考えています。
模索中ですが、GHPで学んだ経験を活かし、公務員、またはグローバル人材の育成に係る仕事に将来就きたいと考えています。
始まって二年目の新しいプログラムですが、その分、先生方や先輩方との距離も近く、とても和気あいあいとしています。GHP自体も様々なバックグランドから来た人々で構成されていますし、英語で行われるGSP・GPESという他のコースの方々とも接する機会が多々あります。グローバル共生という、一刻と状況が変わり、普遍的な答えが出ないテーマではありますが、それを信念ではなく手段として、自分なりの答えを導きだす価値があると考えています。
共生を考えることが私の研究テーマにも含まれており、プログラムの目的とも合致すると考えたためです。
私は地域文化研究専攻のため、地域文化研究から4コマ、グローバル共生プログラムから4コマ、更にGHPの必修科目や論文指導があり、自由科目として2コマ、最低限履修する必要があります。現時点では、自由科目として学部の授業と他専攻の授業を1コマずつ履修し、グローバル共生から1コマ、地域文化研究から2コマ、GHPの必修科目を1コマの計6コマを履修しています。選ぶ授業や各授業履修している人数により毎週大変な授業や比較的余裕を持って取り組める授業など変わってくると思います。なお、1年次は、個人により変動はありますが、各学期4-7コマほど履修している方が多いと思います。
大学職員を考えています。入試の際にもそう答えました。
私の場合、研究計画など学部時代の先生にあまりきちんと相談に行っていなかったため、できることなら、いまのうちになるべく多くの人に見て頂き、考えを練っておくと良いと思います。説明会など活用できる限りの手段を使って十分に自分の関心と合っているか見極めてください。また、所属する専攻分野により履修しなければならない授業が大きく変わってくるため、所属選びも適当にではなく、説明会で先生方に相談するなど、配慮する必要があると思います。入試に関しては、私は筆記試験対策には、過去問にも目を通しました。駒場の生協書籍部門で購入できます。
GHPの掲げる構想・コンセプトが自分の目指す研究分野および進路に「ストライクど真ん中」だったからです。心から、ここで学びたい!と感じました。強く背中を押される気持ちがし、このフィールドで頑張っていこう!と 志しました 。
地球規模で捉えなければならない課題の一つであるヒューマン・トラフィキングとジェンダー、エスニシティといった集合的アイデンティティとの相関関係を考察しています。性的搾取というヒューマン・トラフィキング(TN売買春)は ジェンダー平等および グローバル共生の正念場となる課題であり、これについての調査研究は緊要です。先生方が、たいへん熱心に教え導いてくださるので、とてもありがたいと感じています。また、共に学ぶ学友たちも、皆さん意欲にあふれています。 今学期の取っている授業は、:①森 政稔先生がGHP院生向けにサブゼミを開講してくださっている「社会制度変動論」。それぞれの学生の研究テーマに応じた文献を森先生が推薦してくださり、各自ゼミ発表をおこないます。グローバル共生という概念に対する複眼思考を培っています。②和田 毅先生の「グローバル社会動態」。社会計量分析 (統計)を演習形式で学んでいます。ハードですが、内容が濃く、たいへん実りの多い授業です。すごく力がつきます。総合文化研究科中の学生たちが大勢取っている人気の授業です。③山本 泰先生の「規範と差異(公共政策と社会学的分析)」。GSP(Graduate Program on Global Society)の留学生も共に学ぶ環境ですので、ゼミの間に使用言語が自在に英語に切り替わったりします。多様な研究バックグラウンドをもつ院生たちが意見をたたかわせる刺激的なゼミです。GHPには選択肢が豊富に揃えられていて、それぞれ自身の関心やニーズにあわせて学ぶことができ、カリキュラムが充実しています。たとえば「ハワイ大学・東京大学 共同サマーセミナー」や、夏季休暇中のインターンシップや サマープログラム等による単位取得も可能です。これは、現場における実践ということを強く意識したGHPならではの演習科目だと思います。私も この制度でUN Women(国連女性機関)の東京事務所やNPOでインターンシップをおこなう計画でいます。冬学期はオーストラリアからの客員教員の講義(多文化解析)を受講し、gender, race, national identity, human rights等について学ぶ予定です。また、東京大学は 図書館の充実、多くのワークショップ開催、海外とのエクスチェンジの機会、等 多岐に渡るサポートやプログラムが充実しており、幾重にも恵まれた、たいへん素晴らしい環境です。
将来的には 研究、教育、国際機関(施策の制定にたずさわる)等を視野にいれつつ、今は目の前の課題に日々勤しんでいます。いかなる形にせよ、国際社会の平和と平等に寄与できるようになりたいです。
ここはたいへん知的刺激に満ち、恵まれた場です。あらたなグローバル共生の視界を切り拓かんとする熱意あふれる方々に最高の環境が整っています。国際社会への貢献を目指し、共に学び、切磋琢磨できる学友たちを お待ちしています。
グローバル化が進んで中、これまでなかった考え方や新しい視点からのアプローチが必要とされています。専門の枠を超えて多角な視点からグローバルを考える「土台」はここにあると思い選びました。
インターネットの普及に伴って、人々の生活にどのような影響をもたらしたのか。具体的にオンラインコミュニティ上で、バーチャルな人々の「つながり」は現実世界に与える影響について興味があります。現在インターネットの使用者はどのような特徴があるのか、メディア・コミュニティ・ネットワークの知識について勉強しています。
これからインターネットを通じて世界とさらに「つながり」やすくなります。学校で習って知識を現場で応用し、インターネットが世界の人々に本当の幸せをもたらすために働きたいと構想しています。
多様な人たちが集まり、「知的な刺激」を受ける場所でもあります。個人が思うグローバル共生の姿を描いてください。きっとそれはこれからの力になります。