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岩月 純一 (*いわつき じゅんいち)
運営委員

専門

社会言語学、近代東アジア言語政策史。特に19世紀末から20世紀前半にかけての植民地期ベトナムにおいて、複数の書記言語体系と複数の文字とが錯綜しながら、漢字・漢文からローマ字ベトナム語へと書記言語が交代・変容していった過程を、公文書、メディア、教育の各側面に着目しつつ研究している。

所属専攻

言語情報科学専攻(地域文化研究専攻兼担)

最終学歴

学術修士(1994東京大学)

主要業績

  • (論文集論文)「漢字と『漢字系文字』」大西克也・宮本徹編『アジアと漢字文化』(放送大学教育振興会、2009)
  • (論文集論文)『「ベトナムの「訓読」と日本の「訓読」―「漢文文化圏」の多様性―」中村春作、市來津由彦、田尻祐一郎、前田勉共編『「訓読」論 東アジア漢文世界と日本語』(勉誠出版、2008)
  • (論文集論文)「近代ベトナムにおける『漢字』の問題」村田雄二郎、C・ラマール編『漢字圏の近代:ことばと国家』(東京大学出版会、2005)
  • (論文集論文)「ベトナムにおける『近代的』漢文教育についての一考察 -東アジアの視点から-」木村汎、Nguyen Duy Dung、古田元夫編『日本・ベトナム関係を学ぶ人のために』(世界思想社、2000)
  • (投稿論文)「『ベトナム語意識』の形成と『漢字/漢文』 -『南風雑誌』に見る」『東南アジア -歴史と文化-』第24号(東南アジア史学会、1995)。

関連HP

http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/staff/ap/iwatsuki.html

受験生へのメッセージ

ことばは、人間を結ぶコミュニケーションに不可欠でありながら、人間に「他者」を意識させる機能ももつ存在です。「他者」との「共生」のためにことばをどう活かせるのか、社会言語学のたちばから模索を続けています。

特に、日本では理解の行き届かないベトナムというフィールドから、話しことばと書きことばが交錯するダイナミックな言語活動が繰り広げられてきた「東アジア」についての常識を逆照射する作業を進めたいと思います。

 

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